更新日:令和4年4月3日|山頂まで1間半|体力★★★☆☆・展望★★★★☆・静けさ★★★★☆・技術★★★☆☆・危険度★★☆☆☆・初心者~中級者向け|日本のマッターホルンと言われるだけあって、山頂からの眺めは最高の山旅となっております。山頂には霊峰が鎮座しており、登山道には山ツツジやヒメシャラなどにも出会えとても愉しめる山行です。
◆都道府県:奈良県・三重県(県境)
◆登山日:2007年5月22日
◆同行者:石井さん・田中さん
高見山は、台高山脈の北端に位置しており、奈良県側の紀ノ川支流の木津川と、
三重県側の櫛田川との源頭になる。また、この山の付近を中央構造線が通っている。
関西では冬に霧氷や樹氷が見ることのできる登山先として有名である。
昔は去来見山、高角山、高水山などと呼ばれていた。
神武天皇東征の際、櫛田川から大和へと入ったとする説があり、
山頂にはここに上って四方を見渡したと謂われる「国見岩」や道案内を勤めた八咫烏を祀る高角神社がある。
「我妹子を、いざ見の山も高みかも、大和の見えぬ 国遠みかも」と万葉集に歌われた
「いざ見の山」がこの高見山ではないかと言われている。
奈良県橿原市からレンタカーで大宇陀町に入り、杉珠の下がった歴史の深そうなつくり酒屋に立ち寄り、
宿で一献傾ける地酒を仕入れ、榛原街道を進み天誅義士の墓を過ぎて伊勢街道に入り、
トンネルを抜けると台高で日本のマッターホルンと呼ばれる高見山がデンと現れた。
高見トンネルの手前から旧道に入り、高見峠に到着。
霧氷で有名な高見山だけあって時期には大勢の登山者が訪れるので、駐車場も可也広くとってある。
時期はずれのためか無料の駐車場には人影も無く、
軽い身支度の後、クマ注意の看板が目を引き、装備を確認して山頂を目指す。
登り始めて直ぐに梢でツツドリが独特の声を鳴らして出迎えてくれた。
ヤマツツジが株立ちした林間は人が掃き清めた様に綺麗で素晴らしい。
ジグザグに切られた山道を登ると、萱との小広場にベンチが置かれ一息入れた。
辿ってきた伊勢街道や集落が豆粒の如く望め晴々する。
尚も灌木の中のゴロ石が雨に洗われ剥きだした登山道を直登すると、霊峰 高見山の山頂に飛び出した。
真っ先に目に飛び込む立派な霊峰高見山の社が鎮座している。
裏側には三等三角点と山座同定盤があった。
山頂からの眺めは最高で、快晴の青空をバックに南に台高山脈の山上ヶ岳と核心部の山々、
北には鋭い鋭鋒の鎧岳・兜岳そして西には三峰山、
東には辿って来た伊勢街道の山並みが遮る物の無い眺めだ。
しばしの休憩と山座同定を楽しんだ後、腰を上げた。
ブナやヒメシャラの樹林の中を下る。
国見岩などと名付けられた大岩が転ぶ斜面を下り、見事なヤマツツジや、
変形したヒメシャラが大蛇を銜えた様な造形が自然の力強さが物語っていた。
アセビのトンネルの中に赤松の大木が見事な木肌を見る斜面を、
どんどん下り平野分岐を分け小峠に降りたった。
一息入れて暫しの林道歩きで駐車場に戻った。
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