青田難波山(949m){アオタナンバサン}「青田南葉山」
県=新潟・上越
同行者=斉藤さん・田中さん
登山日:2018年5月20日
上越妙高駅前の斉藤宅に三泊
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斉藤さんから上越単身勤務も終了近くになった。こちらに居る間に上越の山々を訪ねてみませんかとお誘いを受けた。早速、石井・田中氏に連絡を入れた。石井さんは奥様が体調不良により参加できず、田中さんと伺う事にした。
越後の山旅は田中さんと北部の新保岳に登って以来十四年振りで、斉藤さんとは徳本企画で滋賀の赤坂山・三国山へ同行して以来7年半振りの再会である。
田中さんを浦和駅で迎え、外環道、関越・上信越道を走り抜け、斉藤さんと待ち合わせの上越高田ICに予定通りに到着して楽しみの斉藤氏と再会した。
ICのPに車を置き、彼の車に乗り換え、遅い昼食で空の胃袋に上越ラーメンを流し込み、R405号線を十日町方面に、ひた走りR253で池尻の交差点まで来ると、以前に星峠の棚田に訪れたことを思い出す。先のR353へと乗り継ぎ松之山温泉手前の堺松信号を道標に従い左折して森の学校「キョロロ」の先に、丘陵を覆うように樹齢一世紀ほどのブナ林が広がっていた。青空市場の駐車場に車を止め歩き出す。
小雨模様の天候だが、これが又素晴らしい。濡れた落葉が人工的に敷詰めた様に林床を飾り、芽吹いたばかりの萌黄色のブナが、すらりと四方に整然と林立していて名に恥じない「美人林」である。
ブナの新緑を堪能した後に向かった先は【ほくほく線】大島駅近くにある「日本一うまいところてん」という店名のところてん屋である。この店に伺うまで「ところてんを漢字で心太と書くことを知らなかった」店の入口に「心太」という看板があり店名は「しんた」と思ったが店主に伺い恥を描いた次第。弘法大師が由来の箸一本で食べるのが昔ながらの粋な食べ方で斉藤さんの好意で食した。70年ほど前に味わった食感を思い出すひと時だった。
日曜日なので可也のハイカーが入山している。標識の「木落し坂コース」へとロッジやキャンプ施設が立ち並ぶ広大な高原を歩きだし、木落し坂コースと明神沢コースの分岐に至り左手の「木落し坂コース」へと辿る。
前方に鯨の背状の巨体の青田難波山が姿を現し、足元には一株のヤマオダマキが咲いていた。
ピンクのタニウツギが其処かしこに咲き乱れた平坦な山道を進んで行くと、何処かでツツドリが特徴ある鳴き声で迎えてくれた。やがて急な登りに掛かると「木落し坂コース」道標があり、ストックが一本建てられていた。
ナラやカエデ、ユキツバキ、クヌギ、アキニレ等の樹林へと入山。
足元には盛りを過ぎたカタクリやショウジョウバカマ・キクザキイチゲそして今が盛りとオオイワカガミやチゴユリ・エンレイソウ・スミレサイシンの群落が見事だ。
四合目から急登となり高度を稼ぐに従いムシカリやムラサキヤシオなどの小灌木の花々が所々に彩りを添え、下草にカタクリ・シラネアオイ・トキワイカリソウ・ショウジョウバカマ・オオタチツボスミレ・テンナンショウ・ツクバネソウ・アズマイチゲ・オオイワカガミなどの花園に見とれ時の立つのも忘れ水場で一息入れた。
ブナは国字で木偏に「無」(橅)と書くのは、木に値せぬとさげすまれ、材木として無視され炭に焼く程度の時代があった。と「山の歳月」という本で読んだことが有る。
そのブナ材を切り出したであろう急坂(木落し坂)を登り切ると展望が開けた七合目、水田単作地帯の高田平野が広がり東頸城丘陵の一角に、明日訪れる端正な米山が顔を出していた。
やがて残雪が現われた頃、やや平坦な山稜を進むと真っ青な空を背景に純白のタムシバの花が見事なものだ。
この光景はここに来なければ味わえない。やがて山稜は緩やかなブナ林となって残雪も多くなり、3~4㍍の積雪に覆われている。
先行した二人の踏み跡も不明瞭になり、磁石と地図で方向を定め、目立つところに赤テープを付けながら、長広い雪原の稜線を進んで行くと、二人の待つ山頂に立った。
三角点標石にタッチして標柱と石祠のある広い山頂から、妙高・火打・焼山の頸城三山が枝越しに望めた。
幾多の雪田を蹴り込んで登った為に年季の入った靴底が剥がれてしまった。田中さんに細紐を頂き補修をして下山に掛かる。
明神沢コースの道標を確認して北北西へと辿る。ブナ林の急坂を高低差250mを一気に下り明神峠で一息入れた。ここから直角に樹林帯を真東にとり、山頂から幾重にも派生する支尾根の急斜面をトラバースする様に明神沢まで下り、再び登り返し、へつり歩きを強いられ滑落したら一巻の終わりだ。
そして五回ほど枝沢を跨ぎ再び登り返す途中で、靴の補修をしていたら「貴方の鈴を頼りに下って来ました」と古老の後続者が二人も続いて現われたのには驚いた。
視界に変化のない長丁場も最後の登り返しをすると、前方がやや開けた筍平で先行の二人が、アケビの新芽を摘みながら待っていてくれた。
この様な険阻な山道も終わり、この先からキャンプ場の領域か大きな散策案内板が設置された処で、斉藤さんから駐車場にはこちらが近いとアナウンスが有り、ショートカットして朝方の分岐から駐車場に着いた。天候に恵まれ数多くの花々に逢え、初夏なのに雪深き低山だが、変化に富んだ素晴らしい心に残る山旅だった。
下山後、春日山城址に向かい、弁当を仕入れ城塞の最奥に車を止めた。ここからの数百段の階段は体に堪えたが春日山城址に登り切り、遅い昼食だが展望を楽しみながら、美味いソースかつ丼で舌鼓を打った。
★管理人から令和のこそこそ噂話★
12月26日は「ボクシングデー(Boxing Day)」!!
クリスマスプレゼントの箱(box)を開ける日。クリスマスにカードやプレゼントを届けてくれた郵便配達人や使用人にプレゼントをする。イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、スイスでは公休日。
~今日は何の日 毎日が記念日より引用~
クリスマスプレゼントをもらえる人、Giveするだけの人さまざまだと思いますが…お陰様で皆様に支えられながら、本日『100記事目』を達成することができました!
思いかえすと長かったような、あっという間だったようななんとも感慨深いです。
少しずつ改良しながら、引き続き楽しんでいただける記事を継続投稿出来るように、体調管理にもより一層気を付けていこうと決意いたしました。これからもよろしくお願いいたします。
登山時には甘いものは必須です↓
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