412 夫神岳(1250m){オガミダケ}
県=長野・上田 二等三角点
同行者=石井さん、田中さん
登山日:2015年12月9日
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今年は忘年山行を、好天の長野に求めて、雪を纏った北アルプスの遠景を楽しみに上田市郊外の青木村にある夫神岳を選んだ。
いつものように地元の駅で田中さんを拾い、石井さん宅へ向かった。その後、東北道→関越道→上信越道を走り、軽井沢の閼伽流山トンネルを抜けると、期待通りの雲一つない晴天で、遥か彼方に北アルプスが真白く輝いて連なっていた。
逸る気持ちを抑えながら、上田菅平ICで下車する。上田盆地の南方には目指す三角錐の夫神岳がシルエットを引いていた。
R18号からR143号(松本街道)を辿り、青木村に入る。役場前を左折して、夫神集落を抜け、まるべりキャンプ場の道標に導かれる。砂利が敷き詰められた農道を登って行くと、左側に良く整備された駐車場に車を止めた。先には鹿除けの金網ゲートがあり、一般車はここまで。登山者用の入山口には、人が1人やっと通れる様に金網の棚枠が造ってあった。
ここからの眺めが最高で長閑な田園風景の上に、子壇嶺岳が精悍な姿を見せている。何れ機会を作って登りたい山に思える。準備して棚枠を通り抜け、歩き出す。暫く、金網で仕切られた植林帯の林道を緩やかにZ状に登って行くと、二股の分岐に差し掛かった。目の前の小高い処に祠と「くらおかみ大明神」「月波の泉」の由来を刻んだ石碑が有った。
石誌には、
闇龗大明神・・この祠は、寛文五年(1665)の建立で、祭神はくらおかみの神である。高龗と闇龗の二柱で共に雨の神、水の神である。古来たかおかみは夫神岳の山頂に、そしてくらおかみは、ここの湧水の脇に祀られている。
何れも遠い昔の雨乞いの歴史を今に伝える。このおかみ信仰が元になって、この山を夫神岳と呼び、麓の村は夫神郷と言われる様になった。
社の七月十五日に行われる夏祭りの時に奉納される「しなり幟」は雨の神、龍神様の姿を表すものである。
と記してあり、雨乞い信仰の山で有ると解った。
とおき世に雨を祈りて祀るてふ、泉のかたえくらおかみたつ(岳の幟)
一段下った処の月波の泉からは、ちょろちょろと湧き出していた。冷たいまろやかな御神水を一口頂戴して、道標に従い右手の夫神岳コースを辿る。
いよいよ雑木の山道に入り、登山らしくなる。南斜面を辿って行くと、一面にホウノキの落葉が白く敷き詰められ、歩調に合わせてカラコロと心地よく弾む。やがて、本格的な登山道となり、陽の射し込むカラマツと赤松の混交林の中を緩やかに登る。道標に山頂まで600mの標示を直角に左へと進路をとると、急登が始まり、木段で整備された小刻みにジグザグに切られた急坂の連続で、息を切らしながら中間点の丸太のベンチで一服入れた。
ここから眼下に広がる青木の郷と、その上に同等の高さに見える子壇嶺岳が望め、あと高度差数100mであり元気を貰う。
最後の急登300mを喘ぎながら登ると、西面が切り開かれて、上田盆地の上に湯の丸高原や高峰高原の山々が望める。霜が降り立ったザグザグした山道を登り切ると、石の祠が二基鎮座する山頂に飛び出し、二等三角点にタッチした。
西面が切り開かれた頂は、北アルプスの絶好のポイントである。休憩もせずに、先ずはアルプス北部の白馬岳・鑓ヶ岳・五龍岳・鹿島槍ヶ岳・爺ヶ岳・針ノ木岳など、2900m前後の山々の勢揃いを遠望しながら、久し振りに北アルプスの絶景に感激した。
前衛には四阿屋山や一昨年訪れた冠着山(姥捨山)や聖山、そして眼下の青木の郷の先に、子壇嶺岳が素晴らしい姿を現していた。
山頂は細長く広く、背後の南東面は唐松や白樺、そして栗の木が茂り、僅かに枝の隙間から、別所温泉方面が望める程度だった。
無風の柔らかい陽射しの当る丸太のベンチで、昼食をとりながら休憩して、祠の屋根だけで100kgはゆうに超えるだろうと想像する。昔の人は力持ちだったと話して食事を済ませ、来た道を戻り下山後に女神岳の登山口に向かった。
*編集者からのひとこと*
1月5日は「囲碁の日」です。
日本棋院が提唱しており、「い(1)ご(5)」の語呂合せ。
~今日は何の日 毎日が記念日より引用~
今日から仕事始めでした。連休明けはお休みモードがなかなか抜けないので、よく聞くTODOリストを作ってみたところ、いつもよりスムーズにいった気がします!笑
お家時間も長くなってきましたが、色々と情報を集めて、実践してみるいい機会かもですね♪