関山（福島）

77　関　山（６１９ｍ）｛セキサン｝

～　のどかな山麓風景も魅力、足慣らし登山　～

県＝福島・白河郊外　同行者＝大手化学メーカー登山会

登山日：２０００年１０月２１日

　大手化学メーカーの皆さんと、安達太良山登山の前段として足慣らしに登る。　白河駅から東の方向を眺めると、意外と近くに関山が望まれる。

　石井さんと同行して新白河駅に降り立った。柄沢さんの出迎えを受け本日の集合地である、芭蕉の句碑のある関山壹丁目まで車で入る。

　静かな田舎のたたずまいを残す関集落から、田んぼの中の道を辿る。畦道にはウメモドキが真っ赤に無数の実をつけ、秋の深さを感じさせる。

　周囲には竹林から雑木林、次に鬱蒼とした杉林の中に古民家が現れると同時に、急なジグザグ登りを辿る。山道の側溝上には花柄を付けたヒメシャガが群落していた。急な登りも長くは続かず広い道に出合う。ここには「満願寺」の標石と大きな石の大仏がある。

　一投足で関山の山頂に着いた。大きな観音堂が建っている。西側の頂きの端に立つと、眼下に白河市街の街並みと、手前には今日お越しの、信越化学半導体の工場群が連なっていた。霞がかかって無ければ、那須連山や南会津の山々が望めるところだが・・明日の安達太良登山の足慣らしには打って付の山旅だった。帰路は車道を下って車に戻り、今夜の宿である大手化学メーカーの厚生宿泊施設に入る。

※補足
満願寺は、天平二年（７３０）に聖武天皇の勅使を受けた法相宗行基が開山したといわれる古刹である。光明皇后が安置したと言われる聖観音像が祀られている。また、延暦十三年（７９４）天台宗の最澄が、この聖観音像、薬師如来などを奥之院にしたと言われている。