14 袴腰岳 708m {ハカマコシダケ}
県=青森・津軽 同行者=石井さん・田中さん
登山日:2003年6月5日
Outdoor Style サンデーマウンテン
丸山林道の丸屋形岳登山口から車で600mほど戻ると、袴腰岳の登山口がある。夏草の生い茂った道を通り抜け、角ばった岩がゴロゴロしている歩きづらい岩尾根を越すと、自然林となりクマが好んで潜むような、素晴らしいブナの大木が林立する原生林の斜面を登り切った処のブナに、黄色のテープが左を示しており、猿ヶ森を巻いて樹林の尾根を辿るようになる。木陰で一本立てていると、単独山行のおじさんが下って来て、今別から登って平館に下山すると言って別れた。
左に曲った尾根は灌木とチシマザサの稜線になって、見晴らしのいい清々しいピークに着いた。
山頂かと思いきや、袴腰は双耳峰ですぐ先にここより高いピークが望め、あとひと踏ん張りと、鞭打って尾根を辿って行くと、今別への分岐が有り、更に進むと野芝が刈り払われた平坦地に、三等三角点と朽ち果てた、昭和五十年代の山頂標識と同じく登頂記念板があるだけの静かな山頂であった。
見晴らしの良い山頂からは、眼下に急峻な斜面に、ブナに覆われた広大な原生林が広がって、素晴らしく何処までも続いていた。
弥蔵釜崎から陸奥湾を隔てて霞む仏ヶ浦が見えていた。しばし休憩の後、下山は来た道を戻った。