38 神宮寺嶽(277m){ジングウジダケ}
県=秋田・大曲 同行者=石井さん
登山日:2000年10月10日
Outdoor Style サンデーマウンテン
JR奥羽本線で大曲駅を過ぎて神宮寺駅に差し掛かる頃、穀倉地帯を流れる雄物川に面してそそり立つ山が以前から気になっていた。今回、ネイチャーガイド白神の代表を務める佐々木昇氏の案内で小滝山と白神岳に登った帰りに時間が有ったので、石井さんの提案で高さが300mに満たない神宮寺岳に登って見ようとなった。
大曲駅で途中下車をして、タクシーで登山口を探したが何処だかわからない。山中を当てもなく走っても時間の無駄で有る。雄物川沿いの、先ほど通り過ぎた石の鳥居に当りを付け、夏草の生い茂る中を掻き分け入山すると、一段上の笹原に副川神社跡があり、石の鳥居を潜って行くと道が高見へと向かって行っていた。
素直に緩やかな道を登って行き、雑木林の尾根に出ると厳しい登りが続き、辿った先に姫神林道と嶽六所神社の分岐に出た。神社への尾根を登って行くと古い石灯篭と二坪ほどのプレハブの社殿が建つ山頂に至った。辺りは雑木が生い茂り展望はない。下界の生活の音や犬の鳴き声が聞こえる程度の静かな山頂。駅で仕入れた簡単な昼食を済まして下山に掛った。
山頂から登って来た尾根を戻って行くと、沢の反対側の斜面を駆け下りて来た獣がいた。猪かと良く見ると優しい眼をしたカモシカだった。往来の激しい国道13号線から直線距離で1kmと離れてない場所にカモシカが生息するとは驚いた。
下山後に入山口に生い茂る夏草を刈り込みすると、神宮寺岳登山口の道標が出て来た。タクシーの待ち合わせ時間には未だ時間があるので山麓を半周してみた。
ウゴアザミの濃いピンクの花が飾る砂利林道を歩いていると、屈曲点に「伝説 祖母ヶ懐」の標柱があったが、説明板はなく後日調べてみると、羽形城物語で風の当らない日当たりの良い山麓で、あたかも乳母に懐に抱かれているような処だそうな。帰りは神宮寺駅までタクシーで送ってもらい帰途についた。
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