更新日:令和4年1月29日|参考タイム 西丹沢自然教室P(40分)畦ヶ丸分岐「テーブルの場所」(1時間20分)尾根取付点(30分)頂上(2時間)|体力★★★☆☆・展望★★★☆☆・静けさ★★★★☆・技術★★☆☆☆・危険度★★☆☆☆・中級者向け|天然記念物の樹齢2000年の杉の木にも出会いました。途中ミツマタが咲き誇っており、川のせせらぎやも愉しめ、ゴロゴロ岩を抜けて、山頂は南側が開けている静かな山旅です。◆道に迷わないように注意が必要です!!
西丹沢の権現山から権現山を見に行く
◆都道府県:神奈川県(山北)
◆登山日:2008年3月27日
◆同行者:田中さん
(山の本掲載済)
権現山は同名山名が全国で城山・丸山・愛宕山に次ぐ四番目に多い山名である。
同名の山名としては、武内正著『日本山名総覧』(白山書房)によると77座あるが、
同じ山名の山を一方から眺めるのも乙なものだろう。
今迄に同名の山を他方から眺めたのは、奥秩父の志賀坂にある二子山から、
秩父の芦ヶ久保にある二子山を眺めた位で、中々貴重なものである。
丹沢には直線で5kmほどの距離に二座ある。
今回は、前回登った世附権現山を箒沢権現山から眺めて見ようと出掛けた。
丹沢湖に架かった永歳橋に差し掛かると、以前に登った世附権現山が薄化粧して真正面に現れる。
橋を渡り信玄の隠し湯として伝えられている中川温泉を過ぎると前方に大きな杉の木が見えてくる。
国指定の天然記念物で日本名木百選にランクされていて、樹齢2000年と言われている。
ここに立ち寄ってから西丹沢自然教室へと車を走らせる。
自然教室は西沢出合にあり、畦ヶ丸山への登山口でもある。立派な駐車場が完備されている。
目の前の大きな吊橋を渡り、沢沿いの良く整備された山道をたおり、
木の橋を渡って、砂防堰堤脇を数度越え高度を稼ぐ。
この山域はその昔、紙の原料としてミツマタを栽培していたのだろう。
ミツマタが綺麗に咲いていて、まるで高級な石鹸のような香りがする。
橋は丸太組で、同時期に架け替えられたらしく滑り止めがあり、
石組みの基礎も確りしていて、増水しても流されないように、
固定ワイヤーが取り付けられ行き届いた施工がなされている。
ここ迄に丸太橋を八ヶ所渡ったが、橋が無ければ渡渉をしなければならない事を考えると助かる。
西沢出合から1.5kmほどで休憩テーブルがある。
直進すれば畦ヶ丸山へ、左に入れば権現山へのルートである筈だが、
「この先行き止まり」の立て看板があり困惑する。
しかし、持参した案内写真と照合すると、
このルートと一致するのでテーブルの裏から斜面に取り付く。
一本調子の急登で結構息苦しい。植生は植林→自然林→植林→自然林と目まぐるしく変わる。
落ち葉の絨毯は分厚く、踏跡はまあまあ確りしていて思ったほど荒れていない。
稜線に出るまで監視済と書かれたテープが数ヶ所あっただけで、
標識は一切なく、やっと尾根上に取り付いた。
権現山への可愛らしい朽ち果てた標識が目に入り、間違いなく権現山への稜線に出たと安堵する。
暫く進むと片側が切れ落ちた箇所もあり、ブナを見かける様になると、
両側が切れ落ちていて北側の谷筋には残雪があり、汗ばんだ身体に寒風が心地よい。
最後の急登を登り切ると、鹿棚に囲まれた広い尾根上に飛び出した。
世附権現山と同様にやせ尾根の割には広い台地状の山頂であった。
山頂はブナやリョウブ、カエデの混交林で、三角点は無い。
展望は三方樹林に阻まれているが、南面が拓けて期待の世附権現山が望めた。
高低差119㍍で箒沢権現山の方が高いが、ほぼ同等の高さに見える。
ブナが若木の時にツタに絡まれた、白髭と白装束を纏った仙人が持つ杖に
できるような造形された古木が至るところに目立ち一風変わった光景だった。
権現山から権現山を見渡せるという山域はそうは無いだろう。
辿って来た中川温泉街と丹沢湖を眺めていると下界とは違った思いで一時を過ごた。
何故か山頂に土管が無造作に数本転がっている。
想えば最初の分岐、植林の中、そして最後の急登の上り口と計四ヶ所で纏まって見受けられた。
入山口に行き止まりの表示があったのは、多分この山域は個人の所有ではなかろうかと思った。
それにしても重たい土管(直径15㌢長さ60㌢)がなぜ山頂に必要か疑問に駆られた。
寒くなったので下山にかかる.帰路は往路を忠実にトレースして落葉を踏みしめて下った。
ほかの登山者とは、季節柄かだれ一人会わなくて静かな変化のある山行であった。
時間が許せば中川温泉で信玄の隠し湯とやらにとっぷり浸かりたいところだ。
次は南会津の塩ノ原佐倉山から昨年登った八総佐倉山を見に行こう。
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★管理人から令和のこそこそ噂話★
1月29日は「 昭和基地開設記念日
」です。1957(昭和32)年のこの日、日本の南極観測隊が南極
・オングル島への上陸に成功し、昭和基地を開設した。
この年から翌年にかけては「国際地球観測年」で、南極大陸には日本を始め12か国による観測網が敷かれた。
~今日は何の日から引用~
権現山を連日更新しました!
毎日ありがとう日記を付け始めて半年以上が経ちました。
些細なことでも有難く自然に気付けるようになったと感じています。
こうして山のブログを書いていると、自然のありがたさをより一層
強く感じるようになりました。
未来に向かっても大切に守るべきものだと思います。