更新日:令和2年10月20日|体力★★☆☆☆・展望★★★☆☆・静けさ★★★☆☆・技術★★☆☆☆・危険度★★☆☆☆・初心者向け|秋田県の寒風山{カンプウザン}(355m)2002年10月24日に山の師匠の石井さんと早川さんと登った山行です。クムリタケや熊の足跡を発見。かやぶき屋根の桃源郷のような村にも出会える山旅となっております。
R101号線で入道崎方面に進んで行くと端正な姿の寒風山が見える。
滝川で右折して寒風山へと登って行くと、回転展望台のある山頂についた。
秋田県―寒風山回転展望室についてはこちらよりご確認ください。
埋め立てられた八郎潟の広大な大鹿村の田園地帯を通り抜け、
今夜の宿のある能代に入った。
佐々木さんの相棒である泉さんが副支配人をしている
Hニューグリーンに格安の宿泊費で投宿した。(三人で9150円)
翌朝、能代のバスターミナルに集合した面々と顔合わせをして、
峰浜村のブナ森林公園へ向かった。
R101号線で峰浜村役場を過ぎ、水沢川に沿って大久保岱方面に進み、
水沢山山麓の水沢ダムの左側の林道を進む。
やがて「白神山地巡視管理棟のある林道終点となった。
終点手前の金山沢コースの登山道を入る。
辺りは一面黄葉したブナの二次林で、薄雲の空だがミネラル豊富な山域を登って行く。
クリタケが旨そうに、もっこりと顔を出していた。
やがて小鰐沢への分岐に出ると、尾根の展望の良いところから、
水沢山・焼山・次郎左衛門岳が望めた。
しばしの眺望を楽しんで歩を進め、ふれあいの森コース③の795m標高点に辿り着いた。
「これより先はご遠慮ください」これより先は「核心地域」であり、
原則として人の手を加えず、自然の推移に委ねる云々とあった。
残念ながら入山出来るのはここまでだった。
分岐標柱に従い原生の森ルートを下山した。
枝越には端正な小岳が度々望め、心なしか、
下るにつれて木々の梢から萌黄に変わり、
木に依って染まる違いがあるので、林の全体が淡い薄緑に霞んでいる。
ガスが湧き出し雨具をつけての下山。
管理棟のある林道終点の駐車した場所に戻った。
以下の写真は訪れたブナ帯の状景。
下山後に峰浜村手這(てはい)坂茅葺き集落を訪れる。
振り返れば水沢山の山麓からガスが晴れ上がって、
あたりは大分明るくなり雨具は要らなくなった。
江戸時代の紀行家、菅江真澄が日記の「おらがの滝」で、
手で這うような坂を下ると、突然 桃の花が咲き誇る村が現れた。
その村の美しさに感動して「桃源郷」と称した処で、
ふる里の原風景が残っている数少ない村だった。
住家の西から北には山の恵みを得る里山を背負い、
東から南は開けた豊穣の田畑が広がっていた。
村の入口には、太平山の石柱があり信仰深い昔日の面影を残していて、
とてもいい雰囲気で迎えてくれた。
茅葺き屋の庭の隅に、何か実が生っている大木があり、
聞いてみると野生の梨の木で有った。
一個失敬して食べて見たが未だ熟しきれず渋味が強かった。
四軒の茅葺き屋が残っているが、
限界集落となり現在は誰も住んでいない寂しい集落となっている。
手這坂から日本海側に下り、八森の本館集落「夕映えの館」に投宿した。
近くの古民家、斉藤家は良く管理され、今でも薪で囲炉裏も現存して活用され、
匠が苦労して製作した「松竹梅」の欄間は見事なものだった。
ここから眺める夕日は格別で、「夕映えの館」と名付けられたのだろう。
日本海に沈む陽の残照と腹を紅に染めた雲が、去り行く空に浮かんでいた。
明日は十二湖廻りと大崩山登山である。
一杯飲むのも程々に山名に期待して眠りについた。
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