京都にある三十三間堂に由来する強風対策が必要な山|三十三間山(福井・滋賀)


更新日:令和3年5月23日|登山口から山頂まで1時間|体力★★★☆☆・展望★☆☆☆☆・静けさ★★★★☆・技術★☆☆☆☆・危険度★☆☆☆☆・初心者向け|福井県と滋賀県へ徳本企画で2009年5月9日~12日に総勢10人の山行です。街道特有のロマンを辿る夢が実現できた山旅となっております。三十三間山は山頂がブナで覆われいるため展望は望めません。歴史的にも記述が残っておりますが、強風に備えた装備で行かれることをオススメいたします。


 

三十三間山{サンジュウサンゲンザン}(842m)

◆都道府県:福井県・滋賀県
◆登山日:2009年5月9日~12日
◆同行者=徳本氏企画山行

①5月9日(参加者=開村夫妻・斉藤さん・田中さん・下瀬さん・田淵さん・水口さん・徳本夫妻さん・OMITSUさん)

 

全国には古い歴史を持つ街道が現在でも残っているが、
今回は向日市在住の徳本ご夫妻の計らいで、
その街道特有のロマンを辿る夢を実現することが出来た。

 

その名はいわゆる鯖街道と呼ばれる若狭の小浜を起点とする京への道で、
一つは若狭街道でもう一つは周山街道です。

 

どちらも若狭湾で捕れた鯖を京へ運んだ道で有名である。
先ず向日市からR9号に入り西京極から属に言う周山街道
「起点は仁和寺」(R162号)を新緑の眩しい高雄の渓谷美を堪能しながら笠峠を越えた。

 

北山杉で有名な杉木立の幾何学的造形美に愛でながら京北の見所を走り、
南丹市美山に入って日本でも数少ない茅葺の集落に出会う。

 

五十世帯のうち三十八戸が茅葺きの屋根という「美山の茅葺きの里」の美しい風景に圧倒され、
思わずシャッターを夢中で繰り返し押し、そこに住む人々の温もりや懐かしさが伝わり、
いつまでもこの姿を残してほしいという気持ちをこめてカメラに収めた。

 

心残りする美山を後に堀越峠(堀越トンネル)を越え、
以前に八ヶ峰に登った時に訪れた、名田庄村で休憩してR162号一本で
黒崎の国立若狭少年自然の家に、燕の出迎えを受けて到着。

 

山荘で夜食時に一寸したアルコールを(国施設の為 禁酒)嗜みながら
大森課長(在る学校の教頭から自然の家の課長に転勤)の「海は人をつなぐ」弾き語りを堪能した。

大森課長
大森課長

(明治初期 朝鮮人がウラジオストックから出航したが荒波の為、
漂流し厳寒の一月十二日「93人(十九~六十七才)に、
尿などを飲んで生き延びながら若狭泊港に漂着した。

人口120人ほどの泊集落に93人が忽然と現れ、豆や小豆で飢えを凌いだ。
その来歴の碑が現在 泊集落に「チョロン 海は人をつなぐ」ある。

 

 

②5月10日

国立自然の家を9:00に出発しR162号から三方でR27号に入り、
倉見集落が終わる頃に三十三間山登山口の標識に従い旧道に入ってから、
橋を渡って左側へ新設されたトイレがある広い駐車場に到着。

第二駐車場もあり30台ほど駐車可能で入山者が多い証だ。
第一駐車場に車を置く。登山口から谷間に沿って林道が延びていて、
間もなくこの道は地道に変わる。

よく手入れされた杉木立の両側はかつての集落の跡が残り
積み上げられた瓦や石組みが点在する。

行く先の梢ではホトトギスやビンズイが出迎え、
両岸にシャガが見事に咲き誇り和ませてくれる。

左側の川には橋が渡され、渡った先に山神さんの祠が建立されている。
安全登山の祈願を済ませ、元の林道を進むと分岐があり、
標識に従って右の道を行く。やがて林道は土石流に覆われ山道となる。

先には水場があり、別名「馬場(まば)」と呼ばれ、
昔はこの水場まで馬を引き入れ薪や木炭を里に運んだそうだ。

丸太で作られた橋を渡り派生した支尾根に付けられた登山道をジグザグに登り、
時々、北方面が開け若狭湾が見え出す。

眼下に三方五湖を眺めながら、主稜線への中間点の右側に残念ながら枯れた夫婦松に出る。
夫婦松は一本の赤松が二本に枝分かれした古木であるが、風雪と松喰虫にやられていた。  

山頂へ1.5Kmの標識が立つ。

カヤトの原を行く
カヤトの原を行く

尾根の中央につけられた登山道の両側にブナが現れると県界尾根が近い。
県界主稜線の手前の引き込んだ場所に風神かぜかみが祀られている。

石組が四角形に築かれ、その上に立派な石塔が立っていて、
「国家安全悪風退散祈」と、一字欠けた○保三年霜月と建立年号が彫られていた。

三十三間山・石塔
三十三間山・石塔


地元発行の「三十三間山の新緑の自然を再発見」パンフレットに依ると、
昔から辰巳の風(南東風)が強く、多くの人が吹き飛ばされて、
逝去し大怪我をし、住民は悩まされ続け、
このため、文政年間(1818~29)に、
永正院第十世恵隆が金比羅堂を建てて風神大明神を勧請し、
奥之院を三十三間山山頂に奉りました。とあるが今も強風が吹くという。

風神から頂上700mの標識があり、直ぐに県界の主稜線へと飛び出す。

ここは、この山稜の南端に鯖街道の一つ若狭街道が通る寒風峠があり、
ここから轆轤ろくろ山~三十三間山~能登野越~大日岳への
高度700~800mの縦走路が通じる地点で、
四方の展望が開け、ススキの穂が稜線を覆う。

ススキの穂波の奥に三角形のピークが見える。
この山を有名にしたのは、この稜線からの360度の光景であろう。
先ほどのパンフレットに依ると地元十村岳人会の有志が立ち上り、
この素晴らしい眺めを多くの人に堪能してもらおうと、
平成13年3月に駐車場やトイレ、案内板、そして登山道の整備をしたとの事だった。

周囲の眺めを堪能しながら、草原台地の緩い傾斜を登り切ると三等三角点が置かれた山頂に到着。

三十三間山 山頂
三十三間山 山頂


山頂は木々が生い茂り眺望は出来ない。向かい稜線にはヤマザクラが咲き誇り、
足元にはハルリンドウやチゴユリそしてノジスミレなどを観察しながら
草原台状に戻りこの景観をさかなに昼食とした。

山頂はブナに覆われている
山頂はブナに覆われている

山座同定に余念が無く至福の時を過す。帰路は往路をとり、下山へと向う。

下山後、R27号を倉見峠を越え2Kmほど下り安賀里の里に有る、今夜の宿「えびす荘」到着。

 

③5月11日

宿9:00発 → R27号で小浜市内へ市内観光 小浜発4:00 

帰りはR27号~遠敷おにゅうの古刹「明通寺(みょうつうじ)」に寄り
国宝の本堂・三重塔など拝観し(この項 別紙)ゆずり{シャクナゲ科}で
坂上田村麻呂が延暦年代 薬師如来、降三世明王、深沙大将の三体を彫って安置した。

若狭観光船で蘇洞門そともめぐりを堪能してR303号(通称 若狭鯖街道)を下り、
宿場の面影を残す熊川宿で休憩の後、水坂峠を越え、今津保坂からR367号で古の市場、
朽木を経て一路、向日市へ徳本宅 17:30到着。 

その後 川上棟梁を交えて和気藹々と打ち上げて〆とした。


ブログランキングに参加中!
あなたの投票お待ちしてます♪

OMITSU
OMITSU


人気ブログランキング

★管理人から令和のこそこそ噂話★
5月23日は「世界亀の日(World Turtle Day)」です!

American Tortoise Rescueが2000年に制定。
亀について知り、亀に敬意を払い、
亀の生存と繁栄のための人間の手助けをする日。
~今日は何の日から引用~
今日は他にキスの日などもありました!
毎朝ご主人にキスをしているご夫婦の夫の年収は
上がっていくそうですね?
亀といえば私はディズニーシーの「タートルトーク」に
めちゃくちゃ行きたくなりました♪
皆さんはも行かれたことありますか?
楽しいですよね~それでは良い週末をお過ごしください。

Tamo24
Tamo24

 

 
当ブログで使用しているWPのテーマはTHE THORです。あなたも仲間入りしませんか?
・圧倒的にSEOに強い
・上位検索されやすい上に集客にも拘っている
・“デザイン着せ替え機能”が9種類もある
・ワンクリックでプロのデザイナーサイトが作成可能。

 

当ブログで使用しているドメインはお名前ドットコムです。
・ドメイン新規取得が1円~
・レンタルサーバー同時申し込みでドメインがずっと無料!
・サポートも日本語で安心!!
三十三間山・石塔
最新情報をチェックしよう!