更新日:令和4年3月6日|40分ほど|体力★☆☆☆☆・展望★★★☆☆・静けさ★★★★☆・技術★☆☆☆☆・危険度★☆☆☆☆・初心者向け|奥能登地方で一番高い山は高洲山だが、自衛隊の管理下のため、2番目に高い鉢伏山へ。鉢伏山は低山ではあるものの、ブナ林に覆われ「21世紀に残したい日本の自然100選」や「森林浴の森100選」に選ばれている。つづいて・・・能登半島の先端にある山が山伏山へ。日本海に突き出た半島の山であるが山頂からの眺望はなく、須須神社の奥宮があり、周辺は多様な照葉樹林で、県の天然記念物に指定されている山旅となっております。
◆都道府県:石川県(奥能登)
◆登山日:2010年9月30日~10月2日
◆同行者:石井さん・田中さん
朝食後宿近くの重蔵神社を訪ね1296年製の日本最古の漆塗り本殿内の扉を拝見。
その後、輪島の朝市を見て周り、国道249号線で高洲山・鉢伏山へと向う、
深見で県道276に入り一乗まで行ったが行き止まりだった。
一乗は山深い山域に七八軒の集落であるが、道は極細でその上に急傾斜だ。
リヤカーがやっと通れるようなところなのに、大きな立派な家が建っているのには驚いた。
一乗から引き返し白米の棚田を訪れる。
あと2日経てば幻想的な棚田イベントが見られると売店の人から伺う。
序に高洲山への登り口を教えてもらった、打越の先から入って立派な舗装道路を進んでみたが、
高洲山は自衛隊の管理下で入山禁止のゲートがあり引き返した。
一旦 深見に戻り四辻ノ峠方面への林道に入り、高洲山を目掛けて湾曲する山道を直走り、
四辻ノ峠で右折して暫く走り分岐に出た処が鉢伏山の登山口であった。
登山口には、森林欲の森、日本の自然100選と鉢伏山の立派な標識が建っていた。
気持ちの良い自然林の中を半時ほど掛けて登ると、
なだらかな疎林の尾根となり一等三角点の山頂に着いた。
山頂は自然林で主にブナやコナラが矮性化し4~5mと低く覆われ眺望はきかないが、
スズタケが綺麗に刈り払われていて気持ちの良い山頂だった。
下山してから一乗谷への分岐で自衛隊のレーダードームや電波中継施設等が数基建つ高洲山が望めた。
先に進み分岐には高洲山への矢印があり入って行くと数台の車が駐車できる場所が新設してあった。
地図上では高洲山へ距離は1km位と意気込んで山道を登り掛けたが、
深い藪に阻まれ先に進むのを断念した。
しかし標示板には別名 嶽山と呼ばれ毎年5月8日には嶽行きといわれる山開きが行われるとあり、
神社仏閣の記号もあり、地元の人々が登って入るはず、
再度地図を眺めたが解らず駐車場を後にして来た道を戻り、
国道249に出て赤神交差点を直進して県道28号線に入り、
窓岩やゴジラ岩と名付けられた奇岩が乱立する奥能登海岸道路を走り、
珍しい地名の狼煙道の駅に駐車した。
能登半島の最先端の岬、禄剛崎灯台へと向う。
海食台地の河岸段丘上にあって、広い芝生は行き届いた整備がされている。
この灯台は1883年にイギリス人の設計により建設された。
海からの日の出と海への日没が楽しめる場所でもある。
途中 奥能登の「すず塩田村」の道の駅で昼食をして、伝統的な昔ながらの揚げ浜式の塩作り
(海から汲み上げた海水を、塩田の砂に振り巻き、太陽と風の力で乾燥させ、塩分を含んだ砂を集めて、
海水をかけ塩分の濃い「かん水」を作り、平釜で煮詰めてやわらかい風味のある塩が出来る)を拝見して、
自然の恵みの「揚げ浜塩」を、お土産に買い求め先に進んだ。
矮性化・・一般的な大きさよりも小型なまま成熟する。
狼煙から1kmほど戻り、葦が浦バス停前の路側に車を停める。
登山口には階段の上に鳥居があり分かりやすい。
この山は別名が鈴ヶ嶽と言って山全域が須須神社の社叢林で覆われ、
天然記念物となっており、説明板によれば上層はスタジイ、アカガシを主体とする
照葉樹林が優先しダブノキ、ヤブニッケイ、ウラジロガシなどが混生し、
中下層にはヤブツバキ、ヒサカキ、シロダモ、ヒメアオキなどが目立ち、
林床はヤブコウジ、ツルシキミが多く、オモト、ホクリクムヨウランなどが見られ、
蔓ものでは、ヤマフジ、ムベ、イタビカズラなどが混じる。
また温帯系のオオバクロモジ、ナニワズなど照葉樹林の北限的な群落を示していると記されてあった。
広く切り開かれた樹林の中の参道で、のんびり歩いて頂上近くのジグザクを登りきると須須神社の奥宮があった。
崇神天皇年間の創建で祭神は美穂須須美命の夫婦神で縁結びの神である。
神域だけあって展望は僅かに岬の方向が見えるだけである。
下山して奥能登海岸道路で半島を一周して珠洲市に入り、宝立山へと向う。
ブログランキングに参加中!
あなたの投票お待ちしてます ♪