62 摩耶山(1020m) {マヤサン}
県=山形 一等三角点
同行者=田中さん
登山日:2009年10月22日(晴れ)
■OMITSU評価
歩=4時間30分 静=☆☆ 奨=☆☆☆ 難=2
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Outdoor Style サンデーマウンテン
鼠ヶ関の宿を早立ちして、R345号線を走り山あいに差し掛かると、国道とは思えない狭い車線となった。全線落石注意の道路表示に従い慎重に走り、小さな峠を越えると、朝靄が立ち込めるすり鉢の底のような所の関川集落に入る。戊辰役で荘内藩領が、唯一、征討軍に占領された関川宿。霊峰麻耶山関川口の標柱の前で、野良仕事をして居った古老に新蕎麦を食べさせる「やまの館」の場所を尋ねたが、残念ながらお休みだった。
序にこれから麻耶山に越沢口から入山する旨を話したら、関川口からの方が林道で高度を稼げることが解ったので関川口からの入山に変更する。因みに傍にある丸石がケルンのように山積みされている塚は何かと問うと、信仰登山が盛んだった頃、関川登山口としての目印であるとの事。成る程5万分地形図にД碑の記号がある。小糸沢林道を暫く進みカラマツ林やブナ林が見られるようになったら中継基地のある広場に着く。目の前に真新しい麻耶山登山道の標識と合流点まで7kmの道標があった。
関川集落と下山後に訪れる温海岳が望め、先には三合目「とどの陣馬」二、三ヶ所の壕の跡がある戊辰の役に荘内勢が砦壕を築いて対陣した遺跡であり、関川口第一の展望であると標示がある。
新しく切り開かれた感じの登山道を更に高度を稼ぐと、地形図にある606・6の三角点に至った。一旦下りとなり、鼠ヶ関川支沢の源頭である溜まり池が暗い樹林の中に昇りゆく日の光が、いく筋にも伸び行ゆく光景は余りの美しさで幻想的だ。
ブナの大木が現れ出すと深山らしく、奥深い谷が入り込んでいて、人間臭いものが何も見当たらない。旧道を右に分け追分を過ぎると、紅葉の真っ盛りの気持ちの良い痩せた尾根となり谷は益々深くなる。
追分分岐まで登ると400mほどでウガイ清水と云われる湧水があり喉を潤す。先には避難小屋があり、覗いてみタ。なかは土間で20人位は緊急の時に避難できるスペースがあり、他には登山道を補修する草刈機等が隅に置かれていた。
七合目を過ぎ、展望が開けて中尾根の落葉したブナの樹皮が白く輝く光景は、この時期ならではのもの。いよいよ、本日の本番、鼻くくり坂で別名「ざんげ坂」息を切らして登り詰めると、四方展望ますます良く、奥麻耶も指呼に望め冷風が気持ち良い。
傍に赤い帽子と前掛けを纏った六体地蔵尊がひっそりと佇み。一ピッチほどで豪雪にも耐えられるコンクリートの上屋で覆われた厩山の奥の宮があり主神に羽越民俗の遠祖、厩の大神が鎮座している。解説板には聖徳太子、仏母麻耶夫人の霊を祀る満屋山城輪神社の跡である。
「ガンバレ山頂まで10分」の標示を過ぎると、右横には岩峰の紅葉に包まれた槍ヶ峰、鉾ヶ峰の鋭鋒が現れた。あの山塊には登った人はいないだろうなどと思いながら歩を進めると、一際大きい一等三角点のある山頂に飛び出した。
山頂は東側が切れ落ちていて、西上州の荒船山の艫岩が頭を過った。頂上からの眺めはきわめてよく、まるで足元から広がるような日本海と、それに浮かぶ粟島や、遠く佐渡島、北から鳥海山、月山、朝日連峰、飯豊連峰が望める。そして、昨日登った「日本国」以前登った新保岳、下山後に登る温海岳、明日登る母狩山と360度の第一級の展望台で決して見飽きることのない絶景である。
暫しの間、山座同定を楽しんで軽い食事を済ませ去り難い山頂を後にする。この分だと下山後、温海岳にも登れそうだ。ブナ原生林の自然を堪能しながら振り返りつつ爽快な気分で下る。
越沢口への分岐を過ぎ、2万5千地形図には登山道となっている分岐を枯木で×印のようになっている。朝方乗越した607mを巻く道でおおかた進むと、殆ど手入れされていない踏跡も細く、ザレ場も数ヶ所ある。廃道も時間の問題と受け止め、それ故に朝方に登った新道を造ったのだろう。植生が雑木から落葉松林に変わると唐松茸が生えておりゲットして今朝止めた駐車場に着いた。
※注意事項
11月に入ると山頂に至る数か所で滑落等の危険な為、入山禁止とのことである。
★管理人より令和のこそこそ噂話★
今日(11月16日)は「国際寛容デー」です!
(International Day for Tolerance)
1996年12月の国連総会で制定。国際デーの一つ。
1995年のこの日、ユネスコ総会で「寛容原則宣言」と「国連寛容年のためのフォローアップ計画」が採択された。
~今日は何の日サイトから引用~
コロナウィルス感染者が増えてきて、第3波ではと言われていますが、誰しもが罹ってしまうリスクが避けられない状況で、感染者に対して「寛容な気持ち」が必要なのではと感じます。憎むべきウィルスが1日も早く終息しますように。
ブログは北から徐々に紹介しておりますが、皆様のリクエストがございましたら、コメント欄によろしくお願いいたします。
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