318 倉見山(1256m)
★相定ヶ峰(1238m)
県=山梨
同行者=白山書房 新春登山会(※)
※簑浦さん・島本さん・本田さん・高橋さん・大山さん・
大塚さん・中村さん・池田さん
登山日:2003年2月15日
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恒例の白山書房の山行に簑浦社長よりお誘いを受け、私も紀行文を「山の本」に載せて頂いている関係もあり、参加した。
富士急行の東桂駅に集合した山きち達。社長の紹介でそれぞれが一言挨拶を交わして、駅前の国道139号線を横切り、県道を2kmほど直進する。右手の長泉院の先に道標と案内板があり、道標に従い墓地を通り抜け、細い山道に入って行くと、やがて一直線の急坂が続くようになる。
雪道になった暗い杉の植林にはいり、山腹を右に巻くように雪のある北斜面を登る。巻き終わった地点から尾根筋を辿って、845m峰に着いた。辺りにはミツマタが今咲きだそうと綻んでいた。
ここから進路を南にとり、送電鉄塔のあるコブから杓子山・鹿留山が寒空の中に現れ、西の彼方に三ッ峠山が屏風を立てたように望めた。残念ながら富士山は雲の中にお隠れになり、前衛の石割山が雪を纏って顔を出していた。
やがてまだら雪の尾根道を進み、明るい雑木林の世界となる。日溜りはぬくぬくと暖かく、枝を渡りあるく小鳥の気配がする長閑さで心地よい。
そのうち痩せ尾根となり急勾配で、慎重に登り切ると倉見山から派生する尾根の北端に出た。緩やかに進むと三等三角点標石のある山頂に立った。
日当たりの良い山頂には雪は無く、傍らの木の幹に、墨文字で山名を書いた古い木片がくくり付けられ、永い間の風雪に晒され掠れていた。眼下に富士吉田市街が俯瞰され、遠く本栖高原の大室山・長尾山・片蓋山など1500mクラスの山並みが望めた。頂きから遠い山を眺め、「あの山へも行ってみたい!」と、次の山行を夢に耽りながら、昼食と一服をして腰を上げた。山頂から往路を引き返せず、相定ヶ峰から寿駅に下山するとなった。
一旦下って登り返し、三市町界上にある相定ヶ峰につく。頂きには寿駅を指す導標に従い、境界杭のある尾根を忠実に下る。尾根の急降下が終えると、藪が深くなり木の根や倒木も現れ、先ほどの指導標とはなんぞやと思う。踏み跡も怪しくなり、先導の簔浦社長と島本さんで、地形図を見ながら尾根伝いに下り、東京電力巡視路に出て、ジグザグに高度を落とし明るい広場に下った。そこにあづま屋と石祠があり、やっと道標もあったので、万年寺を抜け寿駅に到着した。