名久井岳(615m){ナクイダケ}
更新日:令和2年10月5日|青森県の名久井岳{ナクイダケ}(615.4m)に2002年5月に山の師匠の石井さんと山友の田中さんと登った山行です。信仰の山だけあって、山頂には理想碑があり、キバナイカリソウ・コンロンソウ・クリンソウ・ヤマタツナミソウなどの野草が咲く山旅となっております。
■ 名久井岳■{ナクイダケ}(615m)
◆県=青森・下北半島 一等三角点
◆同行者=石井さん・田中さん
◆登山日:2002年5月12日
下北半島の山々を訪ねる企画をして、
同行の石井さんに提案したら下北ではないが、
三戸にある名久井岳を追加してほしい旨、提案が有ったので追加した。
下北の山々を一週間掛けて訪ねる第一歩の名久井岳は、
低山では有るが足馴らしに丁度よく、
駅から程々の行程で行けると石井さんからの提案だった。
大宮から「やまびこ1号」で盛岡まで行き東北本線
「はつかり3号」に乗り換え、目時トンネルを抜け出た車窓から、
端正な幾つもの峰を従えた新緑の名久井岳が望め、
一際高い岩峰が頂上であり、かなり上まで林道が延びていた。
三戸駅で下車して旧家が立ち並ぶ閑散とした駅前には、
タクシーは見当たらず駅で呼んでもらう。
待つ間、暫く駅前を散策してから乗車することが出来た。
名刹の恵光院まで送ってもらい、下山後の迎えの予約を入れて、
ここから暫く長谷林道を登って行き、左手に山頂への道標があった。
道標に従い小沢沿いのロープが張られた急斜面を登り、
避難小屋の横に笹に覆われた「山の神」が佇んでいるのを観て、
この先の岩場に固定された鎖場を登ると山頂に飛び出した。
大きな理想碑(右書きなので戦前に建てられたものだろう)
名久井大権現や名久井天神の祠や石碑があり、
かっては信仰の山であったことがうかがえる。
一等三角点を据えた頂は、
360度の山座同定盤が有るものの
生憎の霧雨が舞い出し眺望を愉しむ事は出来なかった。
下山は尾根路を辿り、月山奥之院を経て痩せ尾根を下った。
キバナイカリソウ・コンロンソウ・クリンソウ・
ヤマタツナミソウなどの野草が咲く。
天狗杉の分岐から、農道に入り未だちらほら
リンゴの花が残る果樹園の中を、
裾野に広がる三戸の街並みを眺めながら、
ルンルン気分でバリエーションの多い愉しかった山行を終えた。
予約しておいたタクシーの待つ恵光院に辿り着いた。
Outdoor Style サンデーマウンテン